お知らせ
- [2021-09-24] 「遠隔講義実施のためのチェックリスト」を更新しました.
- [2021-03-03] 「遠隔授業における著作物の利用について」を追記しました.
- 附属図書館: 遠隔授業に関する情報をご覧ください.
遠隔授業を成功させるために
今年度は新型コロナウィルスの影響により,全学一斉で遠隔授業が行われています.授業を実施するにあたり,前年度の遠隔授業実施状況を踏まえ,以下の点にご留意ください..
- BEEFの最大同時接続数は3,000名程度に増強されています.しかし,神戸大学には学部学生だけで10,000名以上が在籍しています.神戸大学のすべての学生が一度に BEEF にアクセスすると破綻します.受講や学修に必要な情報や教材,資料は授業の二日前までに BEEF に掲載して,学生の授業時間内のBEEFへのアクセスは最小限となるようにご留意ください.
- BEEFの負荷は,授業時間の開始時に急激に高まることがありますが,その後は授業時間中においても負荷が下がり,比較的安定しています.「小テスト」の利用や「課題」の提出について,システムに負荷がかかりやすい授業開始直後の時間帯等を避けてご利用ください.万が一BEEFへの負荷が増大した場合を想定したご準備をお願いします.
- BEEFに問題が発生すれば授業期間中には問題が解消できない可能性もあります.セキュリティには十分に配慮しつつ,できるだけ BEEF の外に情報やファイルを置いて,授業開始前に一度 BEEF にアクセスすれば後は BEEF を参照しなくても実施できる,BEEF に頼らない授業を心がけてください.
- 4年生以上はパソコンを持っていない場合があり,新入生はインストールするまでメールやMicrosoft Officeなどを利用できません.特定のソフトウェアを用いなければ閲覧できない資料や作成できない課題などを設けないようご配慮ください.
- 脆弱なネットワーク環境しか持たない学生は,授業期間全体を通して遠隔授業がまったく受講できない可能性があります.できるだけ,そのような学生でも取り組める課題等を用意ください.
- リアルタイムで授業を実施することを予定している場合,予定通りに実施できなくても補講の実施が必要にならないよう,できるだけ事前にトラブルが発生した場合の対応策をご準備ください.
- BEEF などのページが反応しないときに何度も読み直そうとすると,さらに大きな負荷をかけて問題の解決を遅らせます.そのようなときには他のページが読めるか試すなどして自分側に問題があるのかを確認し,問題がなければ静かに反応を待って,時間をおいてから再びアクセスしください.
用意したものすべてが完全に機能することを前提として「完璧な授業」を目指すのではなく,何が起きても止まらない「不完全でも頑強な授業」を目指してください.
BEEF と「うりぼーネット」,e-mail について
学生への講義方法の周知や教材,課題の掲示,学生の課題の提出などは原則としてすべて BEEF と「うりぼーネット」を用いて行います.
BEEF や「うりぼーネット」の使い方は以下のページをご覧ください.
- [教員向け]BEEFの使い方
- 教員用教務情報 : うりぼーネットのマニュアルが掲載されています.
BEEF が使えなくても「うりぼーネット」が使える場合があります.授業に関する重要な情報は「うりぼーネット」の「掲示板」にも掲載してください.学生はこの掲示内容を「うりぼーネット」の「お知らせ」から読めます.
WEB 会議システムを用いる場合などに,神戸大学で登録された e-mail アドレス(kobe-u.ac.jp がついたアドレス)が必要になることがあります.非常勤の先生方もこのアドレスをご確認ください.
リアルタイム型の授業について
主なものにZoom, Google Meet, Webexなどの WEB 会議システムを用いる方法と,BEEF の機能を用いる方法があります.特に以下の点にご留意ください.
Zoom の用い方は以下のページをご覧ください.
Zoom, Google Meet, Webexなどを用いる場合のアクセス先やパスワード等は授業の二日前までに BEEF などを用いて学生に伝えてください.
リアルタイム型の遠隔授業では学生との間の双方向性は自ずから担保されていると考えます.
BEEF を用いて,学生が資料を見て課題を提出する時間を制限したり,フォーラム機能を適切に用いることで,WEB 会議システムを用いなくてもリアルタイム型の遠隔授業が実施できます.しかし BEEF に大きな負荷をかけるため,システムが安定して稼働するまでは BEEF を用いたリアルタイム型の遠隔講義は行わないでください.
オンデマンド型の授業について
- 教材や課題は学生が授業前日にダウンロードできるように,授業開始の二日前までに BEEF などに掲示してください.
- 教材や資料は必ずしも BEEF に掲載する必要はありません.動画などのファイルサイズの大きな教材は BEEF に掲載することを避け,外部サイトをご利用ください.
- 一週間を基本単位と考えた授業設計をお願いします.
- 学生との双方向性の担保にご留意ください.ただし,必ずしも学生からの質問やコメントに即座に返答しなくても構いませんし,質問やコメントに応じて次回講義内容を変更することでも双方向性は担保されるとお考えください.
出席管理と成績評価について
原則としては通常の授業と同じ基準での出席管理と成績評価をお願いしますが,遠隔講義の特殊性から同じ基準を維持することが困難になることが予想されます.
- BEEFのログ機能を活用することで授業時間外に出欠を確認することも可能です.詳しくは こちらをご覧ください.
- インターネットに接続できないことが理由で,一定数の学生が遠隔授業を受講できないことが予想されます.そのような場合は通常の授業において交通機関の遅延等によって出席できなかった場合と同様と考え,出欠の扱いについては柔軟にご対応ください.
- クォーター全体にわたって受講できない学生,成績評価の基準となる課題を期限内に提出できない学生についても,事情を勘案の上,できるだけ柔軟にご対応ください.
- 成績評価については,授業ごとに「秀」の評価が受講生の概ね10%以内に収まるよう配慮してください.それ以外は状況に応じて柔軟に対応してください.
- 遠隔授業であっても公平で合理的な成績評価が必要であることは言うまでもありませんが,具体的な出席管理と成績評価の実施方法については授業の特性などを十分に考慮の上,各教員の判断のもとで柔軟にご対応ください.
遠隔授業における著作物の利用について
遠隔授業における著作物の利用については, 附属図書館: 遠隔授業に関する情報 のページをご覧ください.
学内の遠隔講義に関する情報
- G Suite for Education を利用したオンデマンド授業の作成について
- 人文学研究科の長坂先生が作成されたG Suiteによるオンデマンド授業の作成過程を公開されています.
- COVID-19対策のオンライン授業チュートリアル
- 国際人間科学部の長坂先生が学部の研修会のために作成されたチュートリアルです。
- 遠隔講義実施のためのチェックリスト
- 国際教養教育院で作成された、授業実施までにチェックすべき項目や設定方法をまとめたものです.
- 学修支援システム LMS BEEF編 (2021-09-24更新)
- Web会議システム Zoom編 (2021-09-24更新)
各部局の遠隔授業関連情報
学外の遠隔講義に関する情報
1.ZOOMの具体的な使い方を知りたい!
- 東京大学 大学総合教育研究センター
栗田佳代子、吉田塁「オンライン基礎講座 授業のオンライン化を念頭に置いた ZOOM の使い方」(2020年3月19日)
オンライン授業の類型からはじまり、ZOOMの使い方をわかりやすく説明しています。
2.遠隔授業の基本を知りたい!
北海道大学オープンエデュケーションセンター
「北海道大学におけるオンライン授業導入ガイド 」
同時配信型授業とオンデマンド授業の違いをわかりやすく説明しています。デザインも工夫されています。名古屋大学 教養教育院事務室
「オンライン教材開発」(2020年4月6日更新)
学生のネットワーク接続環境やオンライン教材開発のノウハウをわかりやすく説明しています。京都大学 高等教育研究開発推進センター
「オンラインでもできること オンラインだからできること」
学生とのコミュニケーションのとり方や、著作権についてわかりやすく解説しています。
3.遠隔授業の実践方法を知りたい!
東京大学 大学総合教育研究センター
栗田佳代子、吉田塁「オンライン基礎講座 ライブ配信ではない、動画やテキストなどを用いた オンデマンド型オンライン授業の作り方 」(2020年3月27日)
オンデマンド型オンライン授業の要件がいくつも紹介されています。専修大学 情報科学研究所
「大学のオンライン授業を展開するための簡易ガイド」(第6版:2020年4月7日更新)
オンライン授業が成立するための条件、著作権に関すること、授業実施上の留意点、工夫すべき点などが、とても詳しくまとめられています。