概要
- 情報セキュリティ
- インターネットの世界にも悪人がいる.
- 詐欺師や個人情報を売買している人がいる.
- 個人情報を盗み出すためにウィルスソフトを作る人がいる.
- ウィルスソフトも売買されている.
- 他人のコンピュータに サイバー攻撃 を仕掛ける.
- 自分の身を守るためのセキュリティ対策方法を学んでおく.
- 自分だけは大丈夫と思っていることが一番危ない.
- 自分が 加害者 になることもある.
- パソコンの安全を守る.
- 危険に結びつく行動をしない.
- インターネットの世界にも悪人がいる.
- 情報倫理
- ネットも通常の社会である.法律やマナーを守る
- 他者への攻撃やその加担をしない
- 他者の権利やプライバシーを尊重する
参考リンク
- インターネットの安全・安心ハンドブック (内閣サイバーセキュリティーセンター)
- 旧名称: 『情報セキュリティーハンドブック』
- 【ほぼ15秒アニメ】子ブタと学ぼう!情報セキュリティ対策のキホン
- YouTubeで見る (全部で1分程度)
謝辞
以下の内容は 情報セキュリティーハンドブック (Ver 2.11) のイラストをもとに,田村直之が加筆して作成したものです. 著作権者である内閣サイバーセキュリティーセンターに感謝いたします.
情報セキュリティ
最近の被害例
- 個人情報漏洩事件・被害事例一覧 (サイバーセキュリティ.com)
サイバー攻撃とマルウェア
- サイバー攻撃
- 他人のパソコンやサーバーなどのコンピュータに対し, データの盗み出しや改ざん・削除などの悪事を行うこと.
- サイバー攻撃の攻撃者
- クラッカー (cracker)と呼ばれる. ハッカー (hacker)と呼ばれることも多いが,正しい用語ではない.
- マルウェア (malware)
- クラッカーがサイバー攻撃対象者のコンピュータで動作させるソフトウェアの総称. コンピュータ・ウィルスなどがある.
マルウェアの種類
マルウェアの感染対象
サイバー攻撃の例1
サイバー攻撃の例2
サイバー攻撃の例3
情報セキュリティ対策
セキュリティ対策ソフトを導入する
- セキュリティ対策ソフトを入れているだけではだめ! ウィルス定義ファイルなどを最新に更新しておかないといけない.
- パソコンを買った時は,最新のウィルス定義ファイルが入っているが, 無料期間がすぎると有償で更新をする必要がある.
- 無料のウィルス対策ソフトもある.
- Windows Defender (Windows 10 標準)
OSなどのセキュリティの状態を最新に保つ
- ファームウェア,OS,その他の重要ソフトを常に最新の状態にする.
- Windows Update (Microsoft Update)によりWindowsの 脆弱性 (弱点)がふさがれた最新の状態にすることができる.
- スマホやネットワーク機器も同様に最新の状態にする.
ソフトやアプリや信頼できる所から入手する
- 怪しいソフトをインストールすると,ウィルスやボットに感染したり, スパイウェアを仕込まれたりする.
- WinnyやShare等を利用したために,大きな損害を受けた人達が多数いる.
- アプリの権限設定にも気をつける.
パスワードの安全性を高める
- 英大文字,英小文字,数字,記号を混ぜてできるだけ長くする.
- 推測されやすい文字列は危険.
12345
,password
,doraemon
,qwerty
など- 自分やアイドルの名前, 自分の誕生日や電話番号
- できるだけランダムな文字列を使う.
自分で覚えられる単文からパスワードの文字列を作りだす方法も有効.
- 「古池やかわず飛び込む水の音」
–>
Fu8.Ka6.Mi10
- 「古池やかわず飛び込む水の音」
–>
パスワードの使い回しをしない
- 大事なパスワードと大事でないパスワードを区別し,
情報漏洩の場合のリスクを下げる.
- 大事なサイトでは,違うパスワードを使用する.
- 大学のパスワードは他の場所では使わない.
- 同じIDとパスワードを複数のサイトに登録しない.
パスワードを適切に保管する
- 他人にパスワードを教えてはいけない.
- インターネットカフェなどで,パスワードを入れるのは危険.
秘密の質問にはまじめに答えない
多要素認証を利用する
自分の安全を守る行動を心がける.
メール利用での注意
- 怪しいメールの添付ファイルを実行してはいけない.
- 差出人が詐称されていることも多いので注意
- ウィルス対策ソフトは100%安心ではない
- 不審なメールに返答してはいけない.
- 「xx月xx日までに入金してください.入金しないと訴えます」と書かれていても, 心当たりがなければ,返答してはいけない.
- 心配な場合は大学の情報センター,地方自治体の消費者センター,警察などに相談する.
怪しいサイトは訪問しない
- クリックする前にURLに気をつける.
- xxx.co.jp なら日本の会社.
むやみに個人情報を登録しない
- 信頼できるサイトだけに厳選する.
- URLが http のページでは登録しない. https のページであり通信が暗号化されていることを確認する.
- IE なら錠前のマークが表示されることを確認する.
- クレジットカードの情報は,できるだけ登録しない. 代金引換やコンビニ決済などを利用する.
- 使い捨てのメールアドレスなども利用する.
自宅の無線LANの設定
- WEPは危険! WPA-PSK, WPA2-PSKなどを使う (無線LANの安全な利用).
- MACアドレス制限,SSIDのステルス機能なども組み合わせる.
公衆無線LANの利用に気をつける
インターネットカフェの利用に気をつける
その他
- BIOSパスワードの設定
- ディスク暗号化の設定
- 定期的なバックアップ
- 廃棄時のデータ消去
被害にあったら
被害にあったら,証拠を保全して通報する.
- すぐにネットワークから切断する.
- 再起動や再インストールはしない.
- 大学の情報センターなどに連絡し,他の被害を出さないことが重要.
情報倫理
- インターネットの社会は匿名ではない.
- 他者を攻撃したり,権利を侵害する行為は罰せられることがある.
違法アップロード,ダウンロードは犯罪
他人の著作物の剽窃は禁じられている
- Wikipediaなど著作権フリーのものでも出典を明記せずに利用することは剽窃にあたる.
SNSを適切に利用する
- 一般社会と同様に,モラルを守る.
- リスクがあることを認識して利用する.
まとめ
- 情報セキュリティ
- インターネットの世界にも悪人がいる.
- 自分の身を守るためのセキュリティ対策方法を学んでおく.
- 情報倫理
- ネットも通常の社会である.法律やマナーを守る
- 他者への攻撃やその加担をしない
- 他者の権利やプライバシーを尊重する